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1970年代に建設された彩雲邨は、正式に命名される前は「牛池湾邨」と呼ばれていました。これはその場所が清水湾道にあることに由来しています。実際、当時の《華僑日報》や《大公報》、さらには英語の建築雑誌でも「牛池湾邨」として言及されていましたが、1978年に現在の「彩雲邨」に正式に改名されました。
彩雲邨の元の名前「牛池湾邨」
彩雲邨の名前の由来ははっきりしていませんが、「牛池湾邨」という名前が田舎っぽすぎるという住民の意見や、近隣の「彩虹邨」にちなんで「虹の上に雲がある」という意味を込めて「彩雲邨」と名付けられたと言われています。
香港初の標準双連座H型大廈誕生の記録
清水湾道に位置する彩雲邨は、香港で最初に登場した標準双連座H型大廈(別名H型ビル、「H Block」)を有しています。これらは1979年に完成した観日楼と伴月楼です。《Asia Building & Construction》の報道によると、房委会が当初H型ビルを設計した主な理由は次のとおりです:採光と通風が良く、ユニットの設計が住民により多くのプライバシーを提供し、建設期間が従来の長方形や双塔式ビルよりも短く、H型構造により多くの階数を建設できるため、より多くの住民を収容でき、当時の人口増加問題を緩和することができました。
観日楼と伴月楼に加えて、彩雲邨の多くのビルも双連座H型ビルの設計を採用しています。例えば、游龍楼、飛鳳楼、日月楼、星辰楼、時雨楼、甘霖楼、玉麟楼、白鳳楼、瓊宮楼、玉宇楼などです。
ちなみに、最初の単座H型ビルは少し早く完成した柴湾環翠邨の怡翠楼です。彩雲邨にも単座H型ビルがあり、白虹楼がその例です。
注:他の公営住宅のタイプや彩雲邨についてもっと知りたい方は、ぜひコメントで教えてください!
屋邨情報——彩雲邨(Choi Wan Estate)
屋邨の種類:賃貸住宅
所在地:牛池湾清水湾道45号
入居年:1979年から1981年(彩雲一邨);1978年(彩雲二邨)
棟数:16(彩雲一邨);5(彩雲二邨)
建物タイプ:双連座H型、旧長型、単座H型、双塔式
建物名:伴月楼、長波楼、紫霄楼、飛鳳楼、甘霖楼、景新楼、観日楼、銀河楼、白鳳楼、白虹楼、繍文楼、星辰楼、時雨楼、游龍楼、玉麟楼、日月楼(彩雲一邨);豐澤楼、啓輝楼、瓊宮楼、明麗楼、玉宇楼(彩雲二邨)
資料提供:ウィキペディア、香港房屋署、《Asian Building & Construction》
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